月別アーカイブ: 2020年7月

-米国下院議員のニカラグア評: Albio Sires(民主党、ニュージャージー州選出)

3月に、コロナウィルスのパンデミックがニカラグアでも発生した際、ダニエル・オルテガ大統領は一か月以上も公的な場から姿を消しました。それはオルテガ大統領の公務に対する雑な姿勢で、驚きました。それは39日間続きました。コロナウイルスに対する責任を回避しようとするオルテガのあからさまな試みは、ニカラグア人の命を軽んじるオルテガ政府の姿勢を示しています。世界各国がそれぞれの方法で問題に対応している中、ニカラグアではオルテガは間違いなく大統領として、問題を“見ない、気にしない”ことを行なっていました。国際社会はボールから目を離してはいけないのです。

現在のニカラグアの人権問題の危機は2018年4月に始まりました。反政府大規模デモが起きて、マナグアの通りを市民が占拠しました。社会保障改革により力を与えられたデモ隊は、オルテガ政権に対してより広範囲な国民の怒りを代表することになりました。

オルテガの警護隊が320人以上を殺害することでデモ隊に対応していました。これは人類に対する犯罪です。

早くも2年が過ぎ、抗議活動は弱体化してきましたし、人権保護活動も悪化の一途をたどっています。2015年以降、土地の不法占拠で、少なくとも44人の先住民が殺されました。現在、86人の政治犯が組織的に拷問を受けています。過去2年間で10万人以上のニカラグア人国外逃亡を余儀なくされ、その多くがコスタリカに避難しています。

残念ながら、トランプ政権はニカラグア人の強制送還という逆効果な政策を継続していて、2018年から2019年にかけて、強制送還数が約3倍に増えています。

ほとんどのニカラグア人にとっての現実は、パンデミックによってオルテガのひどい無神経さが明らかになる前に、すでに悲観的なものとなっていました。オルテガ政権は家での隔離を命令したり、学校や会社を閉鎖することは決して行なわず、大集会も進めていました。同時に、パンデミックの影響を隠蔽するために、夜間に隠して死者を埋葬し、コロナによる死者数を減らすために、”典型的な肺炎”死を偽装しました。コロナによる死者数は公式には99人ですが、市民団体によると2,500人近くに上っています。6月には政府を批判して10人の医師が解雇されましたし、パンアメリカン保健機構も5月に職員が病院への立ち入りを拒否されたことを公表しています。

参考記事: -ニカラグアでは未だに学校が休校とならずウィルス感染拡大が心配される

、、、、、国際社会は声を一つにして話し合わなければいけないし、ニカラグア人の回避可能な苦痛から目を背けてはなりません。今、米国はこれまで以上に、国際機関・同盟国と連携して、2021年に民主的な選挙が行なわれるよう、オルテガに圧力をかけ続けなければなりません

、、、、、ここ数か月間、オルテガ政権の圧政を非難する決議案を全会一致で可決し、下院と上院はニカラグア人に対する支援を再確認しました。

そうであっても、さらに進めなければなりません。米州機構の持続的な努力を完了させるために、国連は特使を派遣するべきです。欧州理事会は5月にオルテガの仲間6人を制裁することで一歩前進しました。米国の制裁は特定の選挙改革と連動させるべきです。国際社会は競争可能な選挙の最低条件を飲むように保証させなければなりません。これには、新しい独立した選挙委員会の即時設置、信頼できる有権者名簿の作成、2021年の全選挙プロセスへの国際的オブザーバーのアクセスなどが含まれます。

参考記事: -ニカラグアの反オルテガ勢力は来年の大統領選挙に野党統一候補を立てることができるのか?

、、、、、

https://www.trincheraonline.com/2020/07/30/no-podemos-perder-de-vista-los-abusos-de-ortega-en-nicaragua/

-未だに1,500人以上のニカラグア人が国境で足止めされている: 何故、自国に入れてもらえないのか?

参考記事: -500人以上のニカラグア人、自国の国境で入国を拒否される: PCR検査費150ドル払えず、、、

現在、1,500人以上のニカラグア人近隣諸国やカリブ海諸島を出国することができず足止めされています。コスタリカ国境沿いには500人ほどが入国許可を待ったまま現在も待機させられています。ニカラグア政権からは、何故、自国民を入国させないのか、未だに納得できる説明がありません

ダニエル・オルテガ大統領政権は、COVID-19のパンデミックによって引き起こされた危機を理由に自国民の受け入れを拒否しています。7月からは”オーガナイズされたプロセス”に沿って、感染していない場合に限って受け入れることになりましたが、ニカラグア政府が感染検査の費用を払ってあげることはなく支払い能力のない人達が1,500人帰国できない事態になっています。

ニカラグア政権は、ニカラグア憲法、世界人権宣言、国連人権高等弁務官事務所のコロナガイドラインに違反していると指摘されています。

ほとんどのニカラグア人は出稼ぎで各国に散らばっていて、今回のコロナウィルスの問題で職を失い行き場がなく自国でも受け入れてもらえない難しい状態に陥っています。

現在、最も急な解決を要するケースは、コスタリカとの国境に足止めされている500人以上のニカラグア人と、グアテマラとホンジュラスの間にいる77人で、見捨てられた状態のまま、もう2週間になります。人権保護団体からの食料・水の差し入れと、トイレへのアクセスで何とか生き抜いています。水道の蛇口は閉められているようです。

グアテマラ・ホンジュラス国境に足止めされているニカラグア人に支援物資を届けようとしたホンジュラスの人権保護団体はオルテガ大統領に入国許可を発行してもらえず、支援活動を継続できませんでした。各国境で、ニカラグア政権の似たような対応(非対応?)があり、支援団体が援助を許可されず困っています

ニカラグア政権は、外国人であろうが自国民であろうが、コロナウィルス感染検査費150ドルを自費で払えない人達には、ニカラグア出入国を許可していません。

https://www.trincheraonline.com/2020/07/30/1-500-nicaraguenses-siguen-varados-en-el-exterior/

-チリ: 隔離期間であるにもかかわらず、400台以上の車両がスキー場へ向かった件

チリには首都サンティアゴから1時間ほどで行けるファレジョネスとエル・コロラドという2つのスキー場があります。日本とは季節が逆で7月8月が冬でスキーシーズンになります。毎年、積雪量が変わるので、オープンする時期と期間はその都度変更されますが、アルゼンチンやブラジルの観光客に人気があります。入場料も宿泊費もとても高いので一般向けのスキー場ではありません。

現在は隔離期間でもあるので、この2つのスキー場は閉鎖中です。

チリでは徐々に隔離期間が解除されるよう5段階形式の国家戦略を発表していましたが、スキー場のあるロ・バルネチェア市も第2段階(外出禁止令以外の時間帯は移動解禁。月金とか)に入っていて、平日に雪を見るために山に登ることは許可されているようです。

参考記事: -チリ、コロナ隔離からの再建案は複雑すぎてチリ人も理解できず、、、

水曜日の朝、計410台の車が保健省と市当局の指示に従い、警察の検査を受けながら、山への入場を許可されていました。

 

ロ・バルネチェア市長クリストバル・リラ: https://www.youtube.com/watch?v=sBEdu__4WJY
“管理のため、私達はスキー場方面への上りと下りの時間を規制する条例を準備していて、それはもうすぐ出来上がります”

 

警察署責任者ハイメ・アギレラ:
“車両通行量の急激な増大は明らかですし、第2段階が始まったばかりで、実際に多すぎます。今日は12キロの地点で、410台が上っていくのを管理しました。今回はどの車両も(第2段階の影響を受けて)宿泊の許可を受けていませんので(別荘などへの移動禁止)、全410台が下りてこなければなりません”

未だ第1段階にある市町村から来た車両に関しては警察のチェックポイントで入場が不許可になっていたケースもあります。
警察署責任者ハイメ・アギレラ:
理由は、保健省と当市役所の検査では、第2段階に入った市町村から来た車両だけに許可を出すことができるからです”

第一段階: 隔離期間
ウィルスの拡散を最小限に抑えるためにかける17以上の制限と義務:
-移動の制限
-外出禁止令とソーシャル・ディスタンス
-75歳以上は強制的自主隔離
-別荘などへの移動禁止

第二段階: 移行期間
自粛レベルの緩和、感染回避可能な一部活動の再開
-外出禁止令以外の時間帯は移動解禁。月金とか。
-ソーシャル・ディスタンス
-マスク使用義務
-土日祝日は自主隔離継続
-10人以上の集会に制限
-75歳以上は強制的自主隔離
-別荘などへの移動禁止

http://www.lanacion.cl/mas-de-400-vehiculos-subieron-a-farellones-tras-desconfinamiento-de-lo-barnechea/

-ニカラグアの反オルテガ勢力は来年の大統領選挙に野党統一候補を立てることができるのか?

参考記事: -ニカラグアの2021年大統領選挙で、野党統一候補はオルテガに勝てるのか?

ニカラグアの次期大統領選挙は2021年11月7日に行なわれます。
まだ、出馬表明がないとはいえ、現大統領ダニエル・オルテガが4期目を狙って立候補すると見られています。

 

結論: 
PLCとマリア・フェルナンダ・フロレス議員(アレマン元大統領の奥さん)が他のリベラル陣営と仲良くして、統一候補を立てることができれば、オルテガに勝つ可能性がある。

 

予想:
マリア・フェルナンダ・フロレス議員がわがままを言って、リベラル陣営が分裂し、統一候補を立てられない。

 

2006年からずっと負け続きのリベラル陣営ですが、原因はただ一つ、仲間割れです。

 

2006年の大統領選挙の結果:

FSLNサンディニスタ: 38.07%
PLC立憲自由党: 26.51%
PLI自由独立党: 29.00%

これを見る限り、PLCとPLIが統一候補を立てていれば、余裕で勝っていたのです。
まあ、この当時、PLC陣営の元大統領アレマンが逮捕・自宅軟禁生活を送っていたのでリベラル陣営内の勢力争いで、それどころではなかったのでしょうけれど。

現在、来年の大統領選挙の立候補者はまだ上がってきていないようですが、FSLNを除く各陣営のリーダーは以下のようになっています。

1) 立憲自由党Partido Liberal Constitucionalista (PLC)
PLC党首: マリア・ハイディ・オスナ
下院議員: マリア・フェルナンダ・フロレス(アレマン元大統領の奥さん)

2) 民主維新党Partido Restauración Democrática (PRD)
PRD党首: サトゥルニノ・セラト牧師

3) 自由独立党Partido Liberal Independiente(PLI)
PLI党首: José del Carmen Alvarado

 

まあ、どんなに頑張っても前回の選挙結果が以下のようになっていて、サンディニスタ72%対リベラル20%ですから、これをひっくり返すのは難しいかと思われます。

2016年の大統領選挙の結果:

FSLNサンディニスタ: 72.44%
PLC立憲自由党: 15.03%
PLI自由独立党: 4.51%
ALN→民主維新党PRD: 4.31%

 

残りの不確定要素は:

1) 75歳となるダニエル・オルテガ大統領の健康問題 → かなりやつれているように見える

2) 現大統領が立候補しない場合 → 奥さんであるムリージョ氏が立候補可能なのか

3) クーデター級の事件発生 → デモ、テロ、暗殺などに要注意

どちらにしても、しばらくは国を2分するような争いが繰り広げられるのでしょう。→ お家芸のようなもんです、、、

https://www.trincheraonline.com/2020/07/27/que-mueve-a-la-oposicion-que-enfrentaria-a-ortega-en-2021/

-チリ人写真家が2020年のInge Morath賞を受賞する

Inge Morath Award

https://www.instagram.com/tamaramerino_photography/

Inge Morathアワード: 2002年から毎年開催されている30歳以下の女性写真家への賞
賞金: 5000ドル

2020年のInge Morathアワードを受賞したのはチリ人写真家のタマラ・メリーノでした。タマラは世界中であまり注目されていない地域の描写に注力しています。

各地のアンダーグラウンド・コミュニティに焦点を当てた作品が評価されて、114人の候補者の中から選ばれました。

主催している財団はタマラの“Underland”という長期ドキュメンタリー作品完成のための支援として本賞金を授与することになりました。

”アンダーランド”シリーズは以下にて→ http://tamaramerino.com/portfolio

チリについて→ http://tamaramerino.com/?gallery_page=slider&pp_gallery_id=1510439340

http://www.lanacion.cl/fotografa-chilena-gana-prestigioso-premio-inge-morath-2020/