家族手帳を持っているようなので、この2人の女性には夫婦としての通常の権利が認められていると思われる。
https://www.youtube.com/embed/566a4SG-8Kw?feature=oembed
しかし、以前、現在2歳9か月の子供を持った時点で、戸籍(あるいは住民票)に2人の母親を登録しようとして拒否された。理由は簡単で、システム上父親1人母親1人しか認められていないからだった。
裁判で争い、最高裁まで行って負けた。で、今回は家庭裁判所に訴えて、権利を勝ち取った。
サンチアゴ第2家庭裁判所の判決:
“チリ共和国の責務は差別のない庇護を現存するどのような形の家族にも提供し、国民生活に溶け込めるよう努めることです。そのために、同性の2人によって形成されているある家庭に生まれ育つ一人の息子の国民としての状態は大事なものとなりますし、共に育てていくことを表明していますので、戸籍(あるいは住民票)に記述されます”.
何が問題なのか?:
判決文の続き: “法の前の不平等の仮設には2つの段階がある。
1つ目は:
法における家庭の形と実際の家族の形式の間にある不平等。
2つ目は:
事実上、多くの家族が法に定められたとおりになっておらず、毎日の生活の中で具体的な問題を抱えていて、それは1つ目が原因となっている“
まあ、チリでは2004年まで法律上、離婚が認められていなかったので、あえて結婚せずに何十年も過ごす夫婦があって、家族としての形式がはっきりしていない家庭が多いのはまぎれもない事実。
http://www.derecho-chile.cl/divorcio-en-chile/
ある友人は、最初の奥さんとは別れて(法律上は離婚していない)、2人目の奥さん(法律上夫婦ではない)と幸せに暮らしていたが、一人目の奥さんが亡くなったので、喪主として何十年も会っていなかった元妻の葬式の経済的・実質的責任者となり苦しんでいたのを思い出した。
法律は難しい、、、