モアイ・カバカバ像:
1860年に木で彫られたこのフィギュアは、基本価格約8千万円で売買されることになります。
元々は歴史を語るためのマリオネット人形として作られたこの像は、島がチリ共和国に併合される前に持ち出されていました。
市長と文化相はこの競売を遺憾に思っていますが、法的にはどうすることもできないとしています。
ラパ・ヌイの文化は奇妙で、謎、暗号、祖先の歴史に満ちていて、ほとんどが未解明です。
そのイメージの中心がモアイであり、火山の岩から作られた人型の石像です。
神秘的な島の中で、19世紀にそれぞれ特徴を持った像が作られ、そのうち1860年代の特徴を持ったものが今回のモアイ・カバカバです。
木彫りで、細長く、肋骨が浮き出ていて、言い伝えによると、この像は悪霊から家族を守るために使用されていました。
また、過去の物語を紹介する時にマリオネットとして利用されていました。
現在は、島の遺産はすべて保護されていますが、昔はそうではありませんでした。
島を訪れたものが、像を持ち出すことも珍しくなく、モアイ像もその対象でした。
その当時、イースター島はまだチリ領土ではなかったので、現在のラパ・ヌイ遺産保護法の対象外となっています。
昨年、この像のうちの一つが取引され、約一億円で売買されています。
今回は7月2日にオークションが米国にて行われます。
参考記事: -チリのイースター島市長、“日常を取り戻すために”、先祖の教えに従うようチリ大陸本国に提案