6月20日、国連人権委員会はニカラグア政権に以下の点について即時実行するよう求めました。
-深刻な人権侵害や反対意見の抑圧をやめること
-不当にとらわれている政治犯の無条件釈放
-人権に関する国際機関との連携再開
-自由で透明な選挙の保証
-司法と検察庁の独立性の担保
この決議は賛成票24、反対票4、棄権19で採択されました。
国連人権委員会:
“2018年4月から継続して報告されている深刻な人権侵害と虐待、そして民衆の抗議行動を弾圧するための過剰な警察権力の行使、武装グループによる暴力行為の継続、さらに不法な逮捕、拘留中のハラスメント、拷問、性的な暴行などに対して重大な懸念を表明します”
そして、この決議案は高等弁務官に対して以下を要請しています。
-ニカラグアに対する監視強化
-人権状況に関する報告の継続
-進捗状況と改善点の書面での報告
同じような決議は2019年3月にも採択されていますが、改善されなかったので、今回あらためて採択されました。
現在、ニカラグアの司法制度や警察権力は民衆の抗議行動そのものを犯罪として取り締まっていて、野党側の市長なども標的になっている現状があります。
過去記事: -ニカラグアの会計検査院と警察がカモアパ市役所を襲撃: 政権党が野党を迫害しているのか?
オルテガ政権は米州人権裁判所や国連人権高等弁務官事務所のチームを国外追放にしてしまったために、国連側と連絡が取りにくい状況になり、国際社会から益々孤立しています。
国際社会とニカラグアにとっては、2021年11月に予定されている大統領選挙に向けた取り組みが重要となってきます。
https://www.outlookindia.com/newsscroll/un-human-rights-council-condemns-abuse-in-nicaragua/1871785