-発足以来6か月経ったニカラグアの反政府野党連合は分裂するのか?

野党連合は権力争いにより行き詰まりを見せています。相互不信が原因で次期大統領選挙でサンディニスタを倒す目的を前に力を失っています。

ニカラグアでは、2021年11月7日に大統領選挙を含む国政選挙が実施される予定です。

その選挙で、与党サンディニスタのダニエル・オルテガ大統領に立ち向かうことができる大きな政治勢力として自らを誇示してきた野党国民連合ですが、進展よりも内部の対立のほうが多く、若者を取り込むためのコンセンサスが得られないまま、危機的状況のまま半年を迎えてしまいました。

反政府野党国民連合は、4つの国政政党と3つの市民運動グループによって組織されています。来年11月の選挙でサンディニスタを倒すという目的がありますが、内部の権力争い相互不信による対立のため弱体化しています。

問題なのは、オルテガ大統領が13年間連続で権力を握っている間に、野党が切り崩されてしまって、オルテガの戦略として彼の”独裁的”体制に”手を貸す”野党勢力(つまりアレマン元大統領一派など)を作り出すことに成功したことにあります。

野党連合側は、”独裁者”の切り崩しに対抗する必要があるにもかかわらず、残念ながら成功していません。

 

野党連合内部の覇権争い:

市民運動グループにとって問題となっているのは、”事態を打開しようとしない”国政政党の態度であると見られます。

 

市民団体Alianza Cívicaホセ・ダビラ代表:
“(国会議員達は)、自分たちが主張する権力をあきらめて、機会平等を実現し、若者にチャンスを与えるべきであって、現在のように強行的に攻撃するべきではなかった。”

 

青年連合と国政政党のわだかまり:

野党連合内のもう一つの問題は、2018年4月に勃発した反政府デモの主人公であり、野党連合への参加を希望している青年たちとの関係です。

市民運動グループには、国政政党が青年グループを嫌っているように見えるのでしょう。また、市民団体Alianza Cívicaの若者達と青年連合の関係もうまくいっておらず、それも不協和音の一因となっています。

三つ巴の戦い:

やはり一番の問題は、言うことを聞かない自由立憲党(PLC)との内部対立です。特に、PLCの元大統領アルノルド・アレマン一派が野党連合を裏切る可能性が高いです。

自由立憲党(PLC)は、サンディニスタに次いで2番目に大きい政党であり、利権を手に入れるためにサンディニスタと裏で手を結んでいることが、野党連合内部で非難されていて、そのために信用されていません。

参考記事: -ニカラグア、野党統一のための国民連合に自由立憲党(PLC)を入れたのは間違いだったのか?

今後、野党統一連合は以下の3つに分裂する可能性があります。

1) 全自由立憲党(PLC)、あるいは一部のPLCが脱退する
2) 他の国政政党が独自の大統領候補を立てる
3) 市民運動グループだけが野党連合に残る

ニカラグアの大統領選挙は2021年11月7日です。

https://www.trincheraonline.com/2020/08/26/la-coalicion-opositora-llega-a-seis-meses-en-plena-crisis/