1. ジョン・ピチョウスキー米国国務次官補:
ピチョウスキー国務次官補は、米州機構の10月の総会でニカラグアのダニエル・オルテガ大統領を外交的に孤立させる作戦を展開しています。ピチョウスキー氏はトランプ政権がニカラグアの民主化に協力していると強調しました。
2. ニカラグア人の帰国拒否問題:
国境管理に対する政府の政治的無策のため、憲法違反の事件が発生し、海外から帰国するニカラグア人の人権が侵されています。現在、400人以上のニカラグア人がコスタリカとの国境に足止めされています。コスタリカにも、ニカラグアにも入国を許可されない状況が続いています。現サンディニスタ政府は国境を閉鎖し、トラックの出入りを止めて、国際的な流通危機を引き起こしました。一方、パナマ国境で足止めされていたニカラグア人2グループとグアテマラで足止めされていたもう一つのグループは、数か月間待たされていた後、やっと帰国できました。
3. ニカラグア政府による経済状態の粉飾報告:
民間企業連合は、ダニエル・オルテガ大統領が7月19日の演説で経済の問題を過少に報告し、存在しない”適正な状態”にあると虚偽の報告をしたと非難しています。現実には、その逆で、民間企業連合はオルテガに何千もの企業が労働者を路頭に迷わしているので、何らかの対策を立てるよう要請しました。
4. 政府が休校拒否:
教員組合とその他の組織は、生徒を感染から守るために、ニカラグア政府に対して学校を休校とするよう要請しました。現在、政府は生徒と教師に学校に登校しての授業を強要しています。調査によると、学校に通っている生徒は親が許可しないケースが多く、40%以下となっていて、4%という学校もあります。教育省によると、2020年現在、学校に登録されている学生の数は120万人となっています。
5.サンディニスタの殺人事件:
警察の発表によると、7月19日にJorge Rugama Rizo殺害の実行犯としてサンディニスタ過激派Abner Onell Pinedaを特定しました。
6. 実態を反映していない感染報告:
パンアメリカーナ保健機構は、コロナウイルスのパンデミックの影響を調査するため、ダニエル・オルテガ政府に専門家の入国を許可するよう打診しましたが、ニカラグア政府からの回答がないということでした。パンアメリカーナ保健機構は、ニカラグア政府が公式に発表している感染数などのパンデミックによる影響の報告を信用していません。
7. 人権侵害:
米州人権委員会の報告によると、国連作業部会が以下の報告書を作成した。
ニカラグア政府は不当逮捕した16人の活動家と2名のジャーナリストに対して、謝罪し賠償金を支払わなければならない。
これはオルテガ政権が人権侵害を犯している新たな証拠となっています。
8. コロナウィルスによる死者:
ニカラグア空手道連盟は、連盟幹部がコロナにより死亡したと発表しました。
政府の発表では死者99人となっていますが、ニカラグア市民団体の調査によると: 7月4日時点でさえ、死者数2,087人でした。
9. 残念な野党連合の分裂:
次回大統領選挙において野党がダニエル・オルテガに勝つためには、野党統一候補が絶対に必要なのですが、未だに野党内部抗争が続いています。いくつかのグループが”一時的に”野党連合Alianza Cívicaを離脱してしまいました。過去の古傷が再燃したようですが、お互いに非難し合い、泥試合となりそうです。このままでは、次回の大統領選挙もダニエル・オルテガの独走になりそうです。
10. COVID19、米国の現状:
今週、米国は政界で最もCOVID-19パンデミックの影響を受けた国となっていて、400万人が確認されています。ジョン・ホプキンス大学によると、米国では、感染者数4,005,414人、死者数143,820人が報告されています。
参考記事: -チリ/ニカラグアのコロナウイルス感染状況、7月20日
https://www.trincheraonline.com/2020/07/25/el-top-ten-semanal-de-trinchera-de-la-noticia-xxviii/